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平成24年度家庭教育講演会印刷用ページ

2013年4月1日 更新

平成24年度第4回家庭教育講演会

演題:「みんなおいでよ!おはなしおばさんのたのしいおはなし会」
 講師:藤田 浩子 氏
 日時:平成25年2月25日(月) 10:00~12:00
 会場:八千代市総合生涯学習プラザ 
         2階 多目的ホール
 対象:乳幼児の保護者・子ども読書活動に携わる方
 定員:先着 80名 
                 ○ 講演会要旨 ○
 

第1部 たのしいおはなし会

♪たかいやま~ ひくいやま~♪ ♪あさ だれかにあーったら おはよう それがあいさつ♪と、さりげなくお母さんと子どもたちを楽しく惹きつけて、始まった。
「わたしのなまえはふじたひろこ」「さくらがさくのは はる ・・・なつ あき ふゆ こうやってね、75回めぐってきたのよ」と、パタパタめくれていくカードで自己紹介。
♪カアカア子がらす まっている 母さんがらすをまっている・・・ねられなぁーい♪(会場から参加の7つの子ガラスが、牛乳パックで作ったパクパクからすを手に「ねられなーーーい」を大合唱)
♪2匹の子ザル 元気な子ザル ベッドの中で大騒ぎ・・・「いたいよー」♪(手袋人形)
お洗濯しますよ ♪あらって あらって くるりとせ~・・・たたんでタンスにしまいます♪(親子遊び)
新聞紙2枚をくるくるトントン丸めて 「これからお話をします」「お母さんがお買い物に行っちゃって一人でお留守番してます、折り紙でもしようかなー ほら、帽子をかぶってお散歩 消防のおじさん 火事ですよー ・・・」(新聞紙でおった帽子(写真参照)が、消防帽→舟→救命胴衣に変身!くるくる丸めた新聞紙の筒ははさみを入れると上にするすると伸びて梯子車の梯子に!)
♪迷子の迷子の子ネコちゃん♪(犬のおまわりさんとネコちゃんの人形)
♪つーくしんぼ つくしんぼ 春になったら出てこらせ~♪(しかけカード)
♪おさんぽよ おさんぽよ 石につまずき ドテッ♪(親子で手遊び)
♪いないない ばぁ~♪(しかけカード)
♪ねずみさん チュッチュッチュッ 1ぴきチュー♪・・・さよーなら みんなとバイバイ♪
 藤田先生のねずみさん人形が会場の子どもたちひとりひとりとハイタッチでさようならをして、あっという間に楽しい第1部が終了した。
 なお、当日配られた「ゆうちゃん あそぼ!」の歌詞カードは、ミニ本に仕立てるやり方を習って、嬉しいおみやげとなった。

  


第2部 おはなし遊びと小道具 ~おはなし会のコツ~

 第1部とはがらっと変わって、大人向けの研修講座。♪おとなりさんのひざをたたいてわらってみよう ニコニコ♪と、アイスブレーキングからの導入。
 次に、昔話は残酷、と「3枚のお札」の語り。このやまんばはね・・・。親というものは、どこかに打算があるんじゃないのかな。子どもに対しても。心の中にあるそういうものを拡大して見せたのが「やまんば」だと思うんですよ。お母さん、あなたもやまんばだからねと伝えたい。自分もやまんばや魔女だと自覚していれば、「あ、今私はやまんばになってる」とわかって葛藤しなくてもすむようになるんです。
 続いて「食わず女房」の語り。握り飯とおむすび、おむすびとは固く固く握ってあるの、お父さんとお母さんが結ばれると“むす子・むす女”ができるの。
「さあ今日は○○さんと○○さんの結婚式。二人はヨットに乗って新しい人生航路に出発します」と大海に漕ぎ出す折り紙の舟を人生にたとえてみせ、「ピンチになっても曲がったマストをこうして少し直すとね・・・」と、波にもまれても乗り越えていく人生を語りながらの折り紙「幸せの青い鳥」の紹介。
 その他、私の生い立ちを紙芝居風に語り(回転紙芝居)、ふしぎなへや(くるくる変わり絵)、りす(回転紙芝居)、レストラン(手品)、変身泥棒(手品仕掛け)・・・と次々と小道具の“実演“が続き、圧巻は「おばけの森」見ている子どもたちが進む道を選んでおばあちゃんの家を目指すというストーリーで、何回やっても行く手が変化し、おやっと思わせる参加型紙芝居に、会場は「あれっ?」「ええっ!」「ああー!!」と大いに盛り上がった。
 しめくくりは、「アメリカに行った時にフランという人がくれたドレスです。」(写真参照)で始まった紙折り話。「このドレス、とても気に入っていたので毎日毎日来ていたらぼろになってきたけれどもったいないのでブラウスを作りました」と、ドレスはブラウス、ボレロ、帽子、リボン、針刺しになり、「それもぼろぼろになったので何を作ったと思います?『お話』を作ったんです。『お話』は、ぼろぼろになりませんものね。」「アメリカでは、お話を聞かせた後その場ですぐに、お話を作りなさい、と言うんです。そうすると、子どもたちがすぐにお話を作るんですね。話すんですよ。」と言われ、参加者はみんな「おおー」と感嘆の声。
 語りの雰囲気や口調、抑揚や息遣い、間のとり方、小道具を駆使した子どもたちの楽しませ方など、随所に、藤田先生の「語りとおはなし会」にこめられた熱い想いを肌で感じ取ることができ、大変貴重なそして大いに有意義な時間となった。
 最後に、藤田先生は、「皆さんボランティアで読み聞かせなどされている方が多いようですが、とっても大事なことをしているんですね。どうかプライドをもってこれからも一緒に頑張りましょう。」と呼びかけられ、会場は大きな拍手に包まれた。

      

                 ☆ 参加者の感想 (抜粋・要約)☆
   

第1部 たのしいおはなし会

・歌を歌いながら体を動かすのが、子どももとても楽しそうで、うれしかったです。家でもいろいろやってみます。
・新聞紙で帽子や剣から色々作る話が印象的でした。
・先生のやさしい語り、歌は親の方もやさしい気持ちになりました。
・とても良い時間でした。また聞きたいです。上の子にも聞かせたい、いや先生に会わせたいです。
・小さい子ども達とお母さんの貴重な時間を大切なもの、楽しいものにするために参考になるものが満載でした。ありがとうございました。
・お話に引き込まれました。帰宅して早速子ども達にお話をしてみたい。遊び歌など、とても楽しかった。リズムが心地良かった。
・少し大きくなってきた娘との手遊びうたは、以前と笑うツボも違って新たな発見でした。大人でも楽しめるお話でとても充実した時間でした。ありがとうございました。

第2部  おはなし遊びと小道具~おはなし会のコツ~

・昔話や童話は、子ども達の本と思ってましたが、実は親向けのメッセージだということを学べて目からウロコでした。大人になって改めて読んだら「随分残酷な話だよな」と思ったので納得です。他、色々なことを教えていただきありがとうございました。
・「子ども達に自分で考えられる人に育ってもらうために、本(読書・お話)がある。ボランティアもプライドを持って」という藤田さんの言葉が忘れられません。どうぞよろしくお伝えください。ありがとうございました。
・興味を持ってくれない子どもにどうやって働きかけるか悩んでましたが少しふっきれました。
・語りのリズム、声の強弱、静かにさせる方法、とても参考になりました。
・子ども達のおはなし会の導入、隙間の演出に役立つ内容で素晴らしかったです。先生のお人柄に引き込まれました。
・「青い鳥」卒業シーズンなのでぜひ使いたいです。
・わらべうたのような、子ども達といっしょにできる手遊びは、明日からすぐ使わせて頂きます。すっごく楽しかったです。ありがとうございました。
・小道具いっぱい、パワフルなお話ぶり、子どもを育てるときは日本の、世界の未来を育てること。孫にも実践してみせたいと思いました。参考になることいっぱいありがとうございました。



 

平成24年度第3回家庭教育講演会



演題:「自己肯定感を育む4つの力と1つのほめ方」
 講師:夏見台幼稚園・保育園園主 鳥居 徹也 氏
 日時:平成24年10月12日(木) 10:00~12:00
 会場:八千代市総合生涯学習プラザ 
         2階 多目的ホール
 対象:小学校高学年から中学生の保護者・
      その他家庭教育に関心のある方
 定員:先着150名 
 保育:先着 15名 (要予約) 
  
 ○ 講演会要旨 ○
  
 去年のリピーターの方もいらっしゃるとお聴きしたので、前にお話した内容からさらに先に進んだところまで、今日は聴いていただきたいと思います。
 最近思うのは、子どもたちに想像力(イメージ)が欠如しているということです。いじめ、あれは他人の心がイメージできない。数学がわからない、これは、論理性(筋道)がイメージできない。進路(受験)が未定、これは、将来の自分(時間)がイメージできない・・・そういうことですね。私の園でもお母さんには話すんですが、携帯やテレビに子守りをさせないで絵本読みましょうと言うと、「え?電子絵本だったらいいんでしょう?!」とか言うわけです。これで想像力が育ちますか?絵本にもステップというものがあって、始めは絵がいっぱい、それがだんだん絵が減っていって最後は字だけ、そして、最後は素話。その間に、子どもの想像力が育っていくんですね。
 さて、ハーバード大学のメン研究、これはすごい研究をやったんです。268名位の男子学生を60年間追跡し、「成功と健康」を決定づける要因は何か、を突き止めたんです。これについては、後で出てきますので、今はこれくらいにして・・・

【ここで、氏の幼稚園でのビデオ映像~子どもたちがけんかをした場面~ が流れて・・・】

 さあ皆さん、「心を育む」とは?1.仲直りできる力(これ即ちクレーム処理―人間が相手の気持ちを汲むということ―) 2.気分の言語化(気持ちを汲む、感情を代弁する、気持ちの切り替えを教えてあげる 保護者の責務は内言を育むこと) 3.先ほどのマシュマロテストに出てきた、ご褒美を先延ばしできる力(自ら感情をコントロールすること 子どもは自分のつぶやきと戦う、周りの大人は我慢することや気を紛らわす方法を教える、つまりこれが、「教育」) 4.これが一番言いたいこと!“努力直線と成功曲線”見てください。努力に比例して成功するわけではない、つまり、ココの間は努力をし続けないといけない。始めは100回100日、それが1、000回、1万回、これで一流、10年やれば超一流、これ、10年ルール、です。
 そのためには、「努力を習慣に変えよ!」です。そこで、「努力神話」これはちがうって、気が付いたんです。セリグマン博士(この方は今心理学の中心にいる人物ですが)曰く、追跡した結果、「成功と健康」を決定づける要因は、25歳での楽観性と関係がある、というんです。つまり、努力すれば成功する、ではなくて、まず今自分が「幸せ」ならば「努力」も続く、すると、「成功」するよ、というんです。自分で自分に「ノー」という習慣がついていると、自分をダメにしてしまう。だから、心の習慣=つぶやきを変える必要があるっていうんですね。では、どうすればいいか。
 楽観的な人は、悪いことが起こっても、今だけとかたまたま、という風に、そのことを限定してとらえます。申し訳ないんですが、このことは、お母さんの楽観的悲観的なつぶやきに影響を受けることがわかってるんです。そこで、ぜひ、具体的なアクションをお願いしたい。「三行メール・三行日記」のおすすめです。今日あった良いことを具体的に書く。子どもに3つ送る。これ、習慣化すると、21日間(3週間)続けると、悲観が楽観に変わるんです。すぐ変わります。良いことを探すようになる、Badの中のGoodに気づくようになるんです。4.は、楽観できる力 ということです。
 この4つの力と1つのほめ方・・・「ほめ方」ですが・・・
 自己肯定感を伸ばさないほめ方もあります。ある日、私のところへ子どもがドロ団子を見せに来ました。「ほら!」私は「すごいね、キミは」と最大級のほめ言葉をおくったはずが、その子は、「すごいのはボクじゃなくて、この団子だよ!」と、プイッと向こうへ行ってしまったんです。わかりますか?「やる気の正体」とは?
 子どもは、「自分が原因になりたい」んです。団子をちゃんとほめると、子どもは「あ、喜んだ。見せて良かった。よし、次はもっとすごい団子を作るぞ」と、意欲が出てくる。つまり、自分が原因になるようなほめ方をしてあげれば、子どもは、そこから類推して自分で自分をほめる。そういうことです。全部言わなくても、余韻を残せ、ということです。
 こういったほめ方が大切だと思っています。

     

☆ 参加者の感想 (抜粋・要約)☆

・今回のお話を聞いて自分が悲観的な為、子どもにも影響しているんだなと気づきました。思いやりと意欲に対しての葛藤が最近の我が子に対しての思い悩んでいたことでしたので、お話が聞けて良かったです。3行日記、まず自分から始めたいと思います。
・私自身どちらかというと楽観的なタイプですが、子どもにそれが見本になっているかと考えると、ちょっと違うのかな~なんて思う面もありました。今回の話を聞いて、なるほどこう返せば良いんだとか、もっともっとプラスになる方法?を知ることができて良かったです3行日記トライしてみます。ありがとうございました。
・「子どもをほめる」というのはよく耳にしていましたが、「人を褒めるのではなく、行為を褒める」とても参考になりました。ありがとうございました。
・昨年も伺いましたが、リニューアルしている部分もあり、楽しかったです。子ども達にも直接聞いてもらいたいので、土日や祝日にやってもらいたいと思います。ほめ方の件で思い当たるところが多々あり考えさせられました。
・3行日記をやってみようと思った。子どもが「原因になりたい」ということが印象に残っている。ほめ方・・・本当に気をつけていきたい。自分との向き合い方、関わり方、できることからやってみようと思う。
・楽観的な考え方を子どもにさせる為に、私も小さなことで目くじら立てず楽観的な生き方をしようと思いました。まず、手の中にある幸せに気づき感謝する、楽しむことが大切だと思いました。とても良かったです。
・私も悲観的なので、寝る前に子ども達と一緒に3行良いこと話し合いたいと思いました。素晴らしい講演会ありがとうございました。
・今までのほめ方、叱り方は、間違っていた感じがしました。これから行為自体をほめたり注意したりしていこうと思います。
・去年、講演会に参加しました。とてもためになったので、今回も参加しました。先生のお話を伺った日から、友達と3行メールをはじめ、毎晩メール交換しています。講演会で心に響いたことだらけでした。お話を聞く前の自分と今の自分では肯定感を持って毎日送ることができています。ありがとうございました。
・「つぶやきの習慣」意識してやってみようと思います。子ども達と3行日記をやってみます。子どもが自分が原因になりたいという気持ちがあるということはなるほどと思いました。ほめる時・叱る時に子どもがそう思えるように言葉を発したいと思います。
・目安として100日100回努力するという事がとてもイメージし易くてやってみようと思える目標ですね。子どもに伝えたいと思いました。それから、3行日記やってみたいと思います。最後の体験談涙が出ました。良いお話をありがとうございました。
・「自己肯定感は、自分の弱みさえも肯定する」このことは自分をとても前向きにしてくれました。自ら3行日記を付け、子どもに良い接し方ができるようにしたい。
・日本の子どもの理想・達成感が低いのは、大人に問題があるのだとつくづく感じました。先生に好かれたい、リーダーになりたいなど、身近な大人の中にそれで憧れるような人がいないから、子どもが夢を描けないのだろうと思いました。中3、高2の子どもがいますが、未来の話を幅広く楽しくイメージできないという親の心理もあります。バブルの頃は、こんな時代がくるとは思っていませんでしたが・・・でも家族仲良く楽しく過ごすことをまず考えようと思います。(小さな幸せですが・・・)
・鳥居先生の話は、まだ足りないくらいでした。来年度もバージョンアップした話を伺いたいです。裏話が良かったので、裏話中心でも良いです。
・Badの中のGoodを探すで、ウルっときました。感動しました。
・経験した家庭教育講演会で一番わかりやすく、楽しく、実践できるのではないかと思った。小5の息子が学校でトラブルがあり、連れて来てやれなかったことが悔やまれる。小学生にも機会があれば、お願いしたい。ありがとうございました。
・子どもの自己肯定感を母である私が育くまず、潰している様な気がしています。

       

 



 

平成24年度第2回家庭教育講演会



 演題:「幼児期の成長と親子関係」
 講師:川村女子学園大学教授 齋藤 哲瑯 氏
 日時:平成24年9月20日(木) 10:00~12:00
 会場:八千代市総合生涯学習プラザ 
         2階 多目的ホール
 対象:乳幼児期のお子さんの保護者・
      その他家庭教育に関心のある方
 定員:先着100名 
 保育:先着 15名 (要予約) 
      ・お子さん連れで入室し、お聞きいただくこともできます。
      (お子さんの状況により一時退室をお願いする場合もあります)


 ○ 講演会要旨 ○

子育ては、子どもを一人前に育てていくことを求められているわけですから、親として子どもに何を伝えていけばよいか、子どもの将来をどのように筋道立てていけばよいか、いつの時代も考えていかなければと思います。
 最近、経験や体験を伴わない知識に頼りがちな子育てが多くなってきたようですが、人の青写真で子育てはできません。子ども一人一人違うのだから、“みんな違う”という前提で“一人の存在”ということを認めるところから育児はスタートします。他人の子との比較もしません。また、3歳の反抗期は子どもが成長しているということで、親離れの一つのステップの表れとして喜んでほしいと思います。
 子どもが一人前になって一人で人生を歩んでいける、いわゆる自立をすることが人間として生きる上で大事なことです。子どもの自立を支援する、自立をサポートすることが親の大切な役割となります。
 家庭という場所が安らぎの場所になっているか、親との信頼関係ができているかは子どもの自立に関わってくる大切な事柄です。生まれたばかりの赤ちゃんが、授乳中にいっとき飲むのをやめてお母さんのほうを見るのは、赤ちゃんがコミュニケーションをとろうとしている表れなのです。乳幼児期に子どもの目を見ながら笑顔で語りかけたり、ぎゅっと抱きしめたり、子どもの話をじっくり聞いたり一緒に考えたり・・そんな日々のコミュニケーションの積み重ねの中から育ってくるものが信頼関係です。母子の信頼関係がきちんとできていると父親との関係もよくなります。人は、信頼関係がないと人の話に耳を傾けられなくなります。その点でもお互いが信頼関係をつくる努力をしていくことは大切なことですね。
 子どもたちは二十歳前後になると親から独立し、一人で社会の中に入り生きていきます。社会との関わりの中で家庭があり、社会との関わりの中に学校があり、社会との関わりの中に会社が存在します。そこで得た知識・技能を還元するから、人から認めてもらえるわけです。そのために小さいうちから社会との関わりを積極的につくっていかないといけません。知識だけではいけません。とはいえ、人間関係はもともと煩わしいものです。それゆえ話し合ってコミュニケーションをもち、お互い歩みよって共通理解を図り人間関係をつくりあげていくことが、子どもの社会性を育てていくことにつながるのです。
 自立の原点は「生きる命」です。子どもの命は親が守ってあげなければいけません。夜、家の周囲を子どもと一緒に歩いてみてください。人や車の動き・暗がりやこわさなどを体で感じ実際に経験することで、自分の命は自分で守るということをきちんと教えたいものです。また、子どもと一緒に旬の食材を選んで買ったり刃物を使って調理したりすることを通して、食べることの知恵を伝えることが大切です。「食」は人間関係づくりの基本です。みんなで食事をしながら相互理解を図ることができ、そこから信頼関係も生まれてきます。
 先人たちの言葉で次のようなものがあります。
 ○“子どもを不幸にするいちばん確実な方法は何か、それをあなた方は知っているだろうか。それはいつでも何でも
  手に入れられるようにしてやることだ”             (「エミール」J.Jルソー著:フランスの思想家)
 ○“人間は、全然食物のないところでは生きることができず、全然光のない世界では物を見ることが出来ないと同様
  全然愛のない世界では希望をつなぐことができないものなのである”(「次郎物語」下村湖人著)
どちらも子どもの自立を促す大切な言葉だと思います。
 家庭が楽しいということは、親子の信頼関係がしっかり出来ているということです。家庭が楽しいと学校も楽しくなります。友だち関係や他人との関係もうまくいきます。子どもの成長・自立には、“家庭が楽しい”ということが一番大事なのです。


                   ☆ 参加者の感想 (抜粋・要約)☆

・今子どもが乳幼児期の間に、いかに向き合って関わることが、思春期以降の人格形成を左右することがわかった。家庭が安らげる場であることを意識し、子どもの声に耳を傾ける時間を大切にしたい。
・自分の命は自分で守るということを教えていかなければならないという言葉は印象的でした。
・3歳になったら、親離れさせないといけないこと。マイクの音量がもう少し大きいといいと思った。子ども同伴OK.とても助かり、嬉しかったです。先生のご理解に感謝します。
・他人との煩わしい関係になれていくことが大切。子どもにこの他人とのコミュニケーションの場を多く与える。これを実践したいと思いました。
・食という言葉の中に色々な意味があることを改めて実感しました。子どもに対し、本の読み聞かせや話し合いなどをしていますが、そちらも自立していく上で大切だと言うことを知り、やって来て良かったと思いました。
・母子の信頼関係と父子の信頼関係の大切さが印象に残りました。楽しく安らげる家庭の実現に!!私も日常生活を大切に心がけていきたいと思います。今回の講演をきっかけに忘れていた事を思い出したり、新たな視点と発見がありました。ありがとうございました。まだ子どもは小さいですが、これからがんばろうと思いました。
・質問にも丁寧に答えて頂き、参考になりました。
・親子の信頼関係を築くと言うことが、とても大切なことがわかりました。 また、親としての役目は、子どもの自立を支えていくこと⇒自立とは、自分の命を自分で守る、自分で食べるものは、自分で作る、ということなど、具体的な例をあげて教えてくださり、とても参考になりました。ありがとうございました。
・子どもの成長過程も一つ一つが大切というのが、特に印象に残りました。将来のためにも今から一つ一つを大切に子どもと時間を過ごしていきたいと思います。ありがとうございました。保育がお願いできて本当に助かりました。保育して下さる方も温かい雰囲気で迎えてくださり、とてもありがたかったです。
・時間がかかることを避けたり、危ないことをさせないことが多かった気がするので、「生きる力」を身に付けられるように育てようと思いました。先生のお話を何回かお聞きしたいです。また、講演会をお願いします。
・「育児書どおり、親のいうとおりに育つ訳がない」と専門家の方に断言していただけて、気が楽になりました。 自分のコピーをつくる訳ではないので、言うことを聞かない方が楽しみだと思うようにします。
  
         

平成24年度第1回家庭教育講演会



演題:「自分で考える子どもに育てる」
      ~子どもが自主性を持つための効果的なコミュニケーションとは~
 講師:親業訓練インストラクター 式場 敬子 氏
 日時:平成24年6月21日(木) 10:00~12:00
 会場:八千代市総合生涯学習プラザ 
         2階 多目的ホール
 対象:就学前から小学生のお子さんの保護者・
      その他家庭教育に関心のある方
 定員:先着100名 
 保育:先着 15名 (要予約)


○ 講演会要旨 ○

 子どもの話をよく聞きましょうと言われるけれど、実際どうすればいいのかよくわからないということも多いのではないでしょうか?今日は実際に試すことができる具体的なコミュニケーションの方法をお伝えします。
 ある日学校から帰ったお子さんがこう言ったとします。「一緒に遊ぶ友だちがいないの」その時の親のセリフは「何言ってんの、友達なんていっぱいいるじゃない!」さあ、二人ひと組で母と子どもになって実際にどんな気持ちがするか、このやりとりを体験してみてください。どんな気持ちになりましたか。さて、あなたならどんな言葉をかけますか。「友達がいないんなら一人で遊べば?」「え?あなた、お友だちといっしょじゃないと遊べないの?」などの“お決まりの12の型”を親は言う場合が多いのです。これはよくありがちな答えですが、実は、これはコミュニケーションを阻む障害となる対応の仕方なのです。では、こんな時、どうすればよいのでしょう。
 子どもが何か困っている時、親が子どもの気持ちがわかる時は、まず、「聞く」ということをします。「親業」が提案する効果的な方法に「能動的な聞き方」という対応法があります。実際にやってみましょう、親のセリフは「一緒に遊ぶ友達がいなくてさみしいんだね」です。そしてさっきと比べてみてください。どんな気持ちでしょう。何か違いはありましたか。今お伝えした聞き方は、自分が(母)が理解したことを相手(子ども)に向かって「あなたはこう言って、こんな気持ちなのね」と確認する聞き方です。つまり、子どもが“白いボール”を投げてきたときに色の違うボールではなく“白いボール”をそのまま返すことになります。白いボールが白いまま返ってきたので、自分の気持ちを理解してくれたと感じた子どもは気持ちが落ち着く。すると、思考が働く、つまり、自分で自分の悩みを見つめなおし、考えると言う可能性が高くなるのです。
 今度は「伝え方」についてです。相手(子ども)に「こうして」「これをしてはダメ」などということが日常の中では多いものです。子どもが自分にとってイヤなことをしている時、あなたがしていることが私にどんな影響があるのか、そしてどんな気持ちになるのか、それを「わたし」を主語にして伝えてみましょう。そうすれば相手(子ども)はわたし(親)のことがよく理解できるようになり、さらに理解した親について自分はどうしたらよいか、どう協力できるかを考えるようになる。つまり、相手の立場に立って考え、思いやりの心が育ってくることが多いのです。また、「わたしメッセージ」はいやな気持ちを伝える場面だけでなく、うれしい気持ちや幸せな気持ちの時にも「肯定のわたしメッセージ」として「わたし」を主語にたくさん伝えることが出来ます。
 「能動的に聞く」と「わたしメッセージで伝える」これを切り替えながら繰り返していくと、お互いの理解が進むことにもつながります。これを“心と心にかけ橋が渡る”とゴードン博士※は言っています。そして、親が大切にしたいことや本当に伝えたいことがこのかけ橋を通ってこそ、子どもに伝わっていくのです。
 親業には、「聞き方」「伝え方」ともうひとつ「対立を解く」という方法があります。
 親業は、親子関係をよくするだけではなく、親自身が自分の本当の気持ちに気づいて自分に正直な生き方をしていくというのも、大きな魅力の一つです。今日学んだ新しい効果的なコミュニケーションの方法を試してみたり、日常の中で意識してコミュニケーションを起こして行くことにより、親子関係や人間関係に何か変化が起こるかもしれません。日々の中で子どもと向き合って行く一つ一つの積み重ねが、今後のより豊かな親子関係を築いて行くことにつながって行きますようにと心より願っております。
 ※ゴードン博士:アメリカの臨床心理学者で1960年代にカリフォルニアで「親業」を提唱した。「親業」は、その後日本にも広まり、現在多くのインストラクターが各地で活躍中。


              ☆ 参加者の感想 (抜粋・要約)☆

*「白いボールを白いまま返す。」というのが印象的でした。ついつい自分の意見を言ってしまいがちですが、相手の気持ちを汲んで本人が自分で考えて解決していけるような聴き方ができるようになりたいです。
*お決まりの12の型の内、意外なものが含まれていたのに驚きました。意識してみたいです。
*“わたしメッセージは魔法の杖じゃない”という言葉。まずは自分で考えさせるということを目的にするという考え方が、目からうろこでした。子どもをコントロールしたかったんだと反省しました。
*育て方についてあれもこれも、細かい事が気になっていましたが、軸は「子どもの自立を見守る」ということに気づかされスッとした気分です。
*お話全て印象に残りました。コミュニケーションを阻む聞き方で全て聞いてしまってました。子どもから何か聞くと、何か提案してあげたり導いてあげたりしなきゃいけないと思ってました。まずは、話を聞いて、共感してあげて(これが難しいかなと思いました)自分で解決していけるよう導いてみようと思いました。
*コミュニケーションを阻む12の型・・・・・・当てはまることがたくさんあり、下を向きたくなりました。(笑)子どもが学校の事をあまり話さないと思っていたけど、話せなかったのかもしれません。
*受動的な聞き方しかできていなかったことに気づきました。能動的な聞き方をしていきたいと思いました。
*親業の話を4年前に聞きました。あれから時間を経て、忘れかけていたのを思い出し、今日からまた、‘わたしメッセージ’で子どもとかかわっていこうと思います。
*受動的な聞き方が良いと思ってましたが、能動的な聞き方には限界がなく、コミュニケーションをとるのに、とても大切だとわかりました。
*「わたしメッセージ」でやっていけば、がみがみ言わなくても済む気がしてきました。子どもの自立のためには親も頭を使わなくてはいけませんネ。頑張ります。
*私も朝から晩まで「号令かあちゃん」だと思いました。「あなたメッセージ」ではなく「わたしメッセージ」で子どもに伝えていきたいです。
*日頃子ども達に言っていたことが、見事に「お決まりの12の型」と同じでした。いつも注意をしてばかりで、子どもには「わかった」・「ハイ」という言葉しか言わせないようにしてきていました。注意という言い方ではなく、‘わたしメッセージ’を使い、子どもがそれを聞いてどう行動するのか、能動的な聞き方を早速帰ってからしてみたいと思います。
*能動的な聞き方を親業を知った8年前から自分なりに実践しています。とても役立ちます。
*とても分かりやすく、お母さんの目線からのお話で、大変参考になりました。1時間半があっという間でした。子どもも大きくなるとなかなか親のいうことを聞かないなと思っていたのですが、思い返してみると、頭ごなしに言ったり、子どもの気持ちを無視した言い方をしていたと思います。どうせ言うことを聞かないなら、言っても無駄と思うこともあったのですが、自分勝手な思い込みだったなと思いました。子どもとのコミュニケーションを「楽しんで」できればと思います。ありがとうございました。
*‘わたしメッセージ’で言ってみようと思います。知りたい学校の様子を聞きたいなら聞きたいと伝えたいと思います。そして白いボールは白いまま返していけたらいいなぁ・・・と思いました。
*式場先生のお話が聞けて良かったです。講演会の空間を出て日常に戻ると学んだことを全て忘れがちになってしまいますが、能動的な聞き方とわたしメッセージを意識して使っていこうと思います。
*すぐ実践できそうな具体的な話が聞けて良かったと思います。
*お陰さまでまた気持ちが引き締まりました。高3の息子とのかかわりは、真剣勝負のようだと思っています。私が良く考えて息子と関わることで息子も自分で考えて話し、行動できるように育ってくれました。親業のコミュニケーションを知ったこと、実践していることが、私の子育ての支えになっています。ありがとうございました。

        
 








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