この類の施設は、県内ではここ“文化伝承館”ただ1か所しかありません。

2018年3月22日 更新
館内には和室1・2、茶室、研修室の4室があります。各部屋にはそれぞれに愛称が付いています。市内に古くから残る伝統の地名で、これも立派な無形の伝統文化として末永く伝承・継承しようとして命名しました。
間口5.3m、奥行3.2mの舞台・控室が付いた15畳の広さで「村」といいます。
床の間と炉が切られた12畳の広さで「神」といい、水屋が付随しています。和室1と和室2の2部屋は一間として利用でき、部屋の名前は「村神」になります。
京間の4畳半で、炉を切り、室床(むろどこ)と躙口(にじりぐち)、貴人口があり、連子窓と地下窓を配置した草庵風で「草田(かやだ)」と命名。この名は地元萱田と同じ意味です。
板張りで65平方メートルあり、椅子が45人分あります。この部屋の名は「星名」といいます。これは市内北東部に位置する現在の「保品」の昔の名前です。
同館ロビーには昭和30年ごろまで使われていたお神輿が展示してあります。
飯綱神社の大祭は、33年に一度。なぜ33年なのかは、飯綱神社の創建に係わる話に十一面観音菩薩があり、その観音菩薩が33に化身(変化)し、三十三年目に元の十一面観音菩薩に戻るという、言い伝えによるものとの説があります。
同館の入口天井に写真が張ってあります。「雨乞い祈祷の絵馬」の写真です。
昔、日照りが続いたときときに、祈祷をしたら竜が出てきて雨を降らしたという言い伝えを描いたものです。
この下で柏手を打つと「ビビーン」と言う竜の声が聞こえます。これが草田にいる竜の声です。なぜ、声が聞こえるかは、実際に行って確かめてみては…。ただし、この竜は雨乞いの竜なので手のたたき過ぎにご注意を。
今では少なくなった「夏椿」などの日本固有の植物が植えられており、縁側から眺める風情はまた格別。
この庭園は晴れている日より、雨がしとしと降っているような日にぜひ訪れてみたい庭です。
雛節供や端午の節供など、各節供や季節に因んだ飾りを展示します。毎年雛節供の時期(新暦)にはボランティア団体や個人の協力のもと、つるし雛と雛人形を飾っており、毎年多くのお客様が観賞されます。
これ以外にも同館ではいろいろな展示品や講座・催しを行っています。ぜひ足を運んでみてください。
東葉高速鉄道八千代中央駅下車徒歩20分。または同駅より八千代緑が丘駅経由八千代台駅行バスで「ゆりのき台第三」バス停下車徒歩5分。 駐車場3台分
八千代市 文化伝承館
〒276-0043 千葉県八千代市萱田460-3
電話・ファクスは郷土博物館 電話番号: 047-484-9011 ファクス:047-482-9041