八千代市発注工事における積算誤りに伴う契約解除について

　土木管理課が契約した以下の工事について、積算の誤りで予定価格と最低制限価格が過大になっていたことにより、本来、落札者となる業者とは異なる業者と契約していたことが判明したため、令和3年4月20日に、当該契約を解除しました。
　※最低制限価格：契約内容に適合した履行を確保するため設定する落札の下限に当たる価格であり、入札額が当該価格を下回る場合は落札者としない。
 
1　対象工事
　　工 事 名：令和2年度道路舗装維持補修（その3）工事
　　入札方式：制限付き一般競争入札
 
2　経緯

令和3年3月  8日	開札結果、最低制限価格以上の最低額で入札したA社を落札者に決定
令和3年3月10日	落札者A社と工事請負契約締結
令和3年3月26日	当該入札の参加者から、最低制限価格に誤りがあるのではとの指摘を受けて確認したところ、積算に誤りがあったことが発覚
令和3年4月20日	落札者A社と契約解除

 
3　積算誤りの概要及び入札結果への影響
　　工事の設計積算において、現場で発生する廃材等の処分費については、諸経費（共通仮設費・現場管理費・一般管理費等）の率計算の対象から控除する必要がありますが、誤って一部を率計算の対象としたため、設計額が過大となり、これにより入札における「予定価格」及び「最低制限価格」が過大となりました。
　　このため、本来落札するはずであったB社の入札は、市が誤った積算により設定した「最低制限価格」を下回り、A社が落札者となりました。
 
・予定価格　　：（正）29,953,000円、（誤）29,997,000円、（差額）44,000円　
・最低制限価格：（正）23,945,552円、（誤）23,976,652円、（差額）31,100円　
・落札価格（A社）：24,000,000円　　・入札価格（B社）：23,950,000円　※税抜（予定価格は税込）

4　積算誤りの原因
　　工事の設計積算システムの更新時において、設計積算の入力設定に誤りがあったため
 
5　事業者への対応
(1) 3月29日に、契約した相手方（A社）に謝罪と事情の説明を行い、4月20日に、契約を解除しました。
(2) 3月30日に、入札に参加した全ての事業者に、謝罪と事情の説明を行いました。
(3) 当該工事については、設計内容を見直して改めて入札を行う予定です。
 
6　再発防止
　　今後の再発防止策として、設計積算のチェック体制を強化します。